構造物や施工箇所の計測に三次元測定機が活用されています。既存の橋梁、トンネル、建物を高精度でスキャンし、正確な点群データや3Dモデルを作成でき、改修工事の計画や補修箇所の検討が効率的に行えます。また、施工現場の進捗管理にも活用されています。定期的なスキャンで設計図との差異を確認することで、早期に問題を発見・修正できます。完成後の構造物の経年変化や損傷状況を正確に記録し、効率的な維持管理にも役立ちます。
プレキャスト工場では、コンクリート壁や梁などの部材を製造する際に寸法や歪みを高精度でチェックできます。建設現場で組み立てる前に誤差や不具合を発見し、施工トラブルを防ぎます。また、大型CMM(座標測定機)を使用して鉄骨の切断や孔あけ位置、溶接部の仕上がりなどを正確に測定し、設計図面との相違を検査できます。
三次元測定機を活用して3DデータとBIMを連携することで効率的に施工管理ができます。作成したBIMモデルと実際の施工状態を計測した点群データを重ね合わせ、ズレや衝突(干渉)を正確にチェックできます。設計図との整合性を確認し、施工ミスを防止します。また、3D点群や測定データをBIMソフトウェアに取り込むことで、出来形管理の自動レポート作成や記録を保存でき、将来的な維持管理にも役立ちます。
現場の3D地形データと機材情報を組み合わせることで、クレーンや大型車両の通行ルートや設置位置を正確にシミュレーションできるので、狭隘な現場や高所作業での安全性向上に寄与します。三次元測定機で取得した実測データをAR/MR技術と組み合わせると、施工箇所のどこに何を設置するかを現場で視覚的に把握できます。施工ミスが減少し、熟練者のノウハウ共有にもつながります。工程ごとのシーンを保存し、進捗に合わせて修正・変更でき、フロントローディングの効果を発揮します。
ミクロンオーダーの精密検査が必要な場合、接触式CMMが最適です。幾何公差や孔位置の測定に対応し、組立時の不具合を防止します。一方、広範囲の形状把握や変形検査には非接触式(レーザー測定やフォトグラメトリー)が効果的です。搬入が難しい現場や狭い場所では、ハンディ型測定機やフォトグラメトリーが便利です。大型部品を安定して載せられるスペースがある場合は、固定式CMMを選ぶことで高精度・高再現性を得ることができます。迅速な広範囲スキャンが必要な場合はレーザースキャナーやフォトグラメトリーが適しています。高精度CMMやスキャナーは導入コストが高めですが、頻度や重要度に応じて検討する必要があります。フォトグラメトリーは比較的安価・軽量で、コストパフォーマンスに優れています。
当サイトでは、数ある三次元測定機の中から、大型検査におすすめ三次元測定機・レーザートラッカーを3製品紹介。
いずれも2m以上の中・大型ワークを測定可能としている三次元測定機なので、ぜひチェックしてみてください。複雑な形状への対応や、作業効率・取り回しの良さ、環境耐性など、製品によっておすすめのポイントは異なります。測定したい大型部品に合った三次元測定機を選びましょう。
ここでは、卓上に乗らない大型サイズのワークを対象とした検査において、測定サイズごとに適した性能・特徴を持つ三次元測定機やレーザートラッカーと、そのメーカーについて紹介しています。
WMシリーズ
| 測定範囲 | 1.0~25.0m |
|---|---|
| 指示誤差 | ±(28 + 5L/1000) μm |
Quantum Max FaroArm
| 測定範囲 | 2.0~4.0m |
|---|---|
| 指示誤差 | ±25~76μm※ |
Absolute Tracker AT960
| 測定範囲 | ~80m(最大160m) |
|---|---|
| 指示誤差 | ±15μm +6μm/1m※ |