三次元測定機による二輪車の検査

目次
全て表示

三次元測定機による二輪車の検査とは

「三次元測定機による二輪車の検査」とは、例えばオートバイやスクーターなどの二輪車における、主要な部品の寸法や形状の正確性を確認することを指します。ここでの主要部品とは、フレームやホイール、サスペンション、エンジン部品などが該当します。

それぞれの部品について、わずかでも誤差があった場合には安全性や走行性能に影響を及ぼすので、三次元測定機によるミクロン単位での精密な検査が求められます。

三次元測定機による二輪車検査の必要性

各種部品の精度は、二輪車の安定性や安全性に直結するので、三次元測定機による検査が必要です。例えば、「フレームの歪み」「ホイールの真円度」「サスペンションやエンジン部品の寸法精度」が非常に重要です。三次元測定機を用いると、それぞれの部品の寸法誤差をミクロン単位で把握でき、設計通りの精度が保たれていることを確認できます

もし微小なズレが放置されてしまった場合、実際の走行時に不安定になり故障や事故につながり、重大な安全リスクとなるので、トラブルの検知や原因特定が求められます。

製品の安全リスクの最小を目指し、三次元測定機を使用した二輪車検査は非常に重要です。

三次元測定機による二輪車検査の課題

三次元測定機には「ハンディ型」「門型」「アーム型」「卓上型」のようにさまざまな種類があります。それぞれの測定器は測定の精度や検査時間に違いがあり、さまざまな部品を扱う二輪車検査では、部品の大きさや目的によって適した測定器を選ぶ必要があります。

例えば、「現場で迅速な検査を行いたい」という要望がある場合には、ハンディ型やアーム型が有効ですが、微細な寸法確認を行うには卓上型や門型の測定機が求められます。そのほか、それぞれの機器の設定や操作を適切に行わなければ正確な測定結果は得られません。このように、技術者のスキルや専用治具を整備することも必要です。さらに温度や振動などの環境要因も精度に影響するので、安定した計測環境の確保も大切です。

二輪車検査における三次元測定機の活用例

現在、二輪車のメーカーや部品サプライヤーの現場では、試作の段階から量産ラインまで、それぞれの部品の寸法検査を行うために三次元測定機が活用されています。下記のような検査を三次元測定機でおこなうと部品を精密に検査・評価でき、製品の品質向上につなげられます。

  • フレームの曲げ・歪みの検出を行う
  • ホイールの真円度を確認する
  • サスペンション部品の位置関係を確認する
  • エンジン部品の穴位置や交差検査 など

また、CMMやアーム型三次元測定機の導入によって、検査工程の自動化とデジタル記録ができるようになります。不良品が発生する原因を迅速に特定でき、工程改善をスピーディーにおこなえます。このように三次元測定機の活用によって設計通りの精度を保ちつつ、生産ラインの品質管理とメンテナンスの効率化に繋げられます

三次元測定機による二輪車検査のまとめ

  • 三次元測定機を用いた二輪車検査では、フレームやホイール、サスペンション、エンジン部品など、それぞれの部品の寸法や形状のズレがある場合にもミクロン単位で検知できる
  • 設計通りの精度を確保でき、走行性能・安全性の確保ができる
  • 製品の品質向上につながる
  • 検査結果はデジタルデータとして記録でき、将来的なメンテナンスや工程改善を行う場合にも活用できる

さまざまな検査機の種類があり、操作が難しそうだと感じる方もいるかもしれません。しかし現在は直感的に操作できるモデルも提供されていて、現場の負担軽減と効率化が期待できます。また導入コストは高めですが、長期的に見た場合には品質の向上と生産性の維持、不良品削減によるコスト低減に大きく寄与することが期待できます。

用途・検査対象で選ぶ
三次元測定機・レーザートラッカー3選

当サイトでは、おもに大型検査におすすめ三次元測定機・レーザートラッカーを3製品紹介。いずれも卓上では測定の難しい中・大型ワークに対応している製品と、メーカー企業についての情報を記載しています。

大型ワークの精密検査は、測定の作業効率や取り回しの良さ、環境耐性など、測定対象や環境に合わせて重視する性能・特性を考えることが重要です。ぜひ、使用状況を鑑みながら、装置選定の参考にしてみてください。

キーエンス公式サイトへ
測定対象別
三次元測定機・
レーザートラッカー3選

ここでは、卓上に乗らない大型サイズのワークを対象とした検査において、測定サイズごとに適した性能・特徴を持つ三次元測定機やレーザートラッカーと、そのメーカーについて紹介しています。

自動車からプラントまで
現場での効率重視の検査なら
キーエンス

WMシリーズ

キーエンス公式HP
画像引用元:キーエンス公式HP(https://www.keyence.co.jp/products/3d-measure/cmm/wm/get-pricing/)
ワイヤレスプローブにより大型の測定もひとりで簡単に

取り回しの良いワイヤレス式で、接触式(プローブ)と非接触式(レーザー)の2種類が選択可能。寸法・形状を省人かつ効率的に測定できるハンディ型の測定機
手元に搭載されたタッチパネルによりその場でPCと通信でき、ひとりでもスピーディな測定を実現します。

測定範囲 1.0~25.0m
指示誤差 ±(28 + 5L/1000) μm
大型の金型など
複雑な形状の検査なら
FARO

Quantum Max FaroArm

FARO
画像引用元:FARO(https://www.faro.com/ja-JP/Products/Hardware/Quantum-FaroArms)
奥まった形状の測定でもアーム範囲内なら死角なし

手ぶれ・ミスの少なさから安定して操作でき、複雑な形状の対象物の測定で力を発揮する多関節アーム型の測定器
8軸テーブルを使用することで、一度のセットアップでさらに様々な角度からの測定が容易になります。

(※接触式測定の場合)
測定範囲 2.0~4.0m
指示誤差 ±25~76μm※
建造物や地形測定
屋外での検査なら
HEXAGON

Absolute Tracker AT960

HEXAGON公式HP
画像引用元:HEXAGON公式HP(https://hexagon.com/ja/products/leica-absolute-tracker-at960)
強力な防塵・防水仕様で屋外環境でも正確な測定

密閉型ユニットが粉じんなどの汚れの侵入を防ぎ(IP54相当)、屋外環境でも問題なく使用できる測定機
本体搭載の環境ユニットが気温、気圧、湿度条件をチェックし、外部要因に合わせて検査結果を補正します。

測定範囲 ~80m(最大160m)
指示誤差 ±15μm +6μm/1m※
(※参考:[PDF]キーエンス公式HP https://www.keyence.co.jp/download/download/confirmation/?dlAssetId=AS_107457&dlSeriesId=WS_SR57355&ad_local=CDc&wl=1
(※参考:FARO公式HP https://www.faro.com/ja-JP/Products/Hardware/Quantum-FaroArms
Euni 測定値と公称値を比較した2点間の距離誤差)
(※参考:東京貿易テクノシステム公式HP https://www.tbts.co.jp/product/3d-measuring/laser-tracker/leica-at960/
Uxyz 最大許容誤差として明記し、ASME B89.4.19-2006 & draft ISO 10360-10 に従い算出、指示がない限り精密ライカ1.5’’レッドリングリフレクタを使用)