建築現場や農場でも三次元測定機は活用されています。土木工事や収穫・耕作などを効率的に行うためには、重機や作業機が欠かせませんが、これらの機械は走行部やアーム、作業部品などの多くのアセンブリから成り立っています。これらのアセンブリが正確な寸法・設計通りの構造となっていることは、安全性の確保に加えて効率的な運転に直結していきます。
三次元測定機を用いることでそれぞれのアセンブリの寸法精度や形状について高精度な検査を行い、設計の通り性能が発揮されているかどうかを確認できます。また、検査によって微小なズレや加工の誤差を早期検出でき、故障やトラブルを未然に防げるようになります。
建機や農機は非常に大きな構造と複雑な機能を持っていますが、特に走行性能や作業精度が非常に重要です。三次元測定機を用いて検査を行うと、フレームや作業アーム、ブーム、走行機構などの寸法・位置関係についてミクロン単位で測定できます。
設計寸法にズレがある状態で放置されると、運転中の振動増大や、不具合の発生など、現場での安全性と効率に大きな影響を与えることが予想されます。
三次元測定機を用いて高精度な検査を段階的に実施し、故障リスクを低減することが長期的な安定稼働につながります。
建機や農機は大型で重量があり、測定に時間がかかります。効率的に検査を進めるには、用途に応じた三次元測定機の選定が大切です。また、温度や振動など測定環境や部品の固定方法が不十分だった場合、正確な測定結果が得られないので、技術者のスキルも求められます。
これらの課題に対しては、直感的に操作が可能な測定機や、自動測定プログラムの導入など、対策を講じることが必要です。
現在、建機・農機の製造現場では、DX化の推進にあたって三次元測定機が積極的に活用されています。例えば、下記のような形で用いられています。
上記のほか、アーム型やハンディ型の三次元測定機を活用することで、現場において迅速・柔軟に測定を行える体制づくりが行えます。
三次元測定機を用いた建機・農機検査には、上記のようなメリットが期待できます。導入にあたってはコストがかかりますが、長期的に見た場合には故障の予防や品質・生産性の向上に大きく貢献します。三次元測定機による検査は製造後の安全性、現場における効率性を高める有効な手段です。
当サイトでは、おもに大型検査におすすめ三次元測定機・レーザートラッカーを3製品紹介。いずれも卓上では測定の難しい中・大型ワークに対応している製品と、メーカー企業についての情報を記載しています。
大型ワークの精密検査は、測定の作業効率や取り回しの良さ、環境耐性など、測定対象や環境に合わせて重視する性能・特性を考えることが重要です。ぜひ、使用状況を鑑みながら、装置選定の参考にしてみてください。
ここでは、卓上に乗らない大型サイズのワークを対象とした検査において、測定サイズごとに適した性能・特徴を持つ三次元測定機やレーザートラッカーと、そのメーカーについて紹介しています。
WMシリーズ
| 測定範囲 | 1.0~25.0m |
|---|---|
| 指示誤差 | ±(28 + 5L/1000) μm |
Quantum Max FaroArm
| 測定範囲 | 2.0~4.0m |
|---|---|
| 指示誤差 | ±25~76μm※ |
Absolute Tracker AT960
| 測定範囲 | ~80m(最大160m) |
|---|---|
| 指示誤差 | ±15μm +6μm/1m※ |