発電用の蒸気タービンやガスタービンの回転軸やブレードの位置・形状を高精度で測定し、芯ずれや傾き、ランナウトを正確に把握します。回転機器の据付やオーバーホール時に精密なアライメント調整ができ、振動や熱膨張による不具合を低減できるので、タービンの稼働効率が向上し、エネルギー変換の高効率化につながります。
配管系統の立体的な寸法管理でも三次元測定機が活用されます。3Dレーザースキャナーを用いてプラント内の複雑な配管ルートを三次元で高精度に測定し、既存設備との干渉や余裕、ゆとりを正確に把握します。大規模改修や新設配管の取り付け時に、現状を正確に3Dデータ化しておくことで、設計変更や加工ミスを最小限に抑えることができます。さらに、点群データをCADソフトでトレースし3Dモデル化することで、より効率的な設計や配管の干渉をチェックできるようになり、工期短縮とコスト削減に貢献します。
エネルギー・プラント業の大型検査では、三次元測定機を活用してボイラーや圧力容器の変形・摩耗測定を行います。ボイラー外筒やドラム、圧力容器などの大型装置の外形・内面を高精度でスキャンし、膨れや歪み、摩耗の進行度合いを数値化する方法です。設計許容範囲を超えていないことを正確にチェックし、必要に応じて補修計画や交換部品の製作を行うことができます。三次元測定機を活用することで、プラントの安全性を確保し、長期的な信頼性と性能を維持することができます。
石油タンクやガスタンクなど、直径数十メートルに及ぶ巨大構造物の真円度や高さ、基礎部分の沈下を高精度で定期的に測定します。側板の変形や不等沈下による真円度の低下、基礎の局部沈下などを数値化し、経時変化を把握できます。この精密な測定データを基に、メンテナンスや補修の必要性を適切に判断し、漏れや破損リスクを事前に回避することで、プラントの安全性と信頼性を確保します。
エネルギー・プラント業における三次元測定機の選定では、精度、測定範囲、汎用性が重要です。部品の寸法誤差は安全性や稼働率に直結するので、マイクロメートル単位の公差に対応できる高精度な測定機を選ぶことで、厳しい運転条件下でも誤差を最小限に抑えることができます。
また、大型タンクや配管を一度に測定可能な広い測定範囲を持つ機器は、位置合わせの回数を減らし検査時間を短縮でき、点検コストの削減につながります。さらに、再現性の高い測定機を使えば、定期点検時に同じ基準で寸法を調査できるので設備の歪みや劣化を把握しやすくなります。
汎用性のあるプローブやセンサーを装備できる機器は、配管内面から屋外タンク表面まで幅広い測定ニーズに対応できます。これらの観点を考慮することで効率的かつ信頼性の高い検査をおこなうことができます。
当サイトでは、数ある三次元測定機の中から、大型検査におすすめ三次元測定機・レーザートラッカーを3製品紹介。
いずれも2m以上の中・大型ワークを測定可能としている三次元測定機なので、ぜひチェックしてみてください。複雑な形状への対応や、作業効率・取り回しの良さ、環境耐性など、製品によっておすすめのポイントは異なります。測定したい大型部品に合った三次元測定機を選びましょう。
ここでは、卓上に乗らない大型サイズのワークを対象とした検査において、測定サイズごとに適した性能・特徴を持つ三次元測定機やレーザートラッカーと、そのメーカーについて紹介しています。
WMシリーズ
| 測定範囲 | 1.0~25.0m |
|---|---|
| 指示誤差 | ±(28 + 5L/1000) μm |
Quantum Max FaroArm
| 測定範囲 | 2.0~4.0m |
|---|---|
| 指示誤差 | ±25~76μm※ |
Absolute Tracker AT960
| 測定範囲 | ~80m(最大160m) |
|---|---|
| 指示誤差 | ±15μm +6μm/1m※ |